Shibuya_Tokyo

1960年代以来、自動車、鉄道、航空など交通産業、そして、電話やコンピューターなどの通信技術は急激な発展を遂げてきました。 それとともに様々な規制も解除され、今では、より安く海外旅行ができるようになったり、インターネットを通して国内外の人々と交流をしたり…。われわれを取り巻く日常生活における「距離」というコンセプトは 、日々変化しています。

例えば、日本のコンビニでハワイアンホストチョコレートが買えたり、カナダでおいしいお寿司が味わえたり…、いまや自宅で世界各国からの人々と交流したり、情報を交換することができる世の中です。 この技術の発展は地域経済のあり方や人材交流の形態に多様な変化をもたらしています。

今まで「田舎」や「地方」思われていた地域が、この技術発展の結果、今まで考えられなかったような遠い地域と「近所」になってしまうという面白み。茨城県にある小川町には「日本全国、ご近所大作戦」という看板が多くありますが(小川町では航空自衛隊の飛行場を共用する計画が進行しています)、いまの社会現象を象徴するような看板です。

mikujiこの、ダイナミックな人と情報の流れは、「特定地域で最低1年ぐらいは腰をすえて、生活をしながら調査する」という手法をとってきた人類学の存在に疑問を投げかけると受け取られることがあります。しかし、人類学という分野がいままでに培ってきた手法や情報は、このダイナミックな変化にともなって発生する様々な問題に、より有効な解決策を提言する知識の枠組みをあたえてくれます。